諸問題の解説
最新の解説:信頼関係あっての新しい試み
当社の最近のコンサル業務実績の中にある特徴的な傾向が出てきました。それは何かというと、こちらの力量と主義主張に対して確実な信頼関係がある場合の業務なのですが、昨年実施したある企業の難しい補強工事や戸建住戸の全面改修、またマンションの内装改修工事、さらに過去に大規模修繕工事を実施した管理組合が新しい修繕工事にとりかかるケースなど色々です。普段私が行っているコンサルの仕事では原則として複数業者による競争入札の形式をとっていますが、金額がさほど大きくない場合や難しい内容の工事の場合は設計サイドと施工サイドが力を出し合いながら内容を詰めた方が大きな成果を達成する可能性を秘めている場合があります。
当然、信頼のおける施工業者があっての話なのですが、昨年実施した企業の補強工事と戸建住宅の全面改修工事及びマンションの内装改修工事は私が推薦する施工会社の特命を了解してもらった上で話をスタートさせました。その3件とも違う施工会社ですが、立地条件、会社規模、自由度等を考慮した上で選んだ施工会社です。こちらから推薦できる前提として、その会社が一般施工会社と比較してリーズナブルな工事金額を提示できる能力を備え、かつ柔軟な対応が可能な会社であることが求められます。
工事の目的はただ安ければいいものではなく、ある程度の品質が求められますので、工事費の多少の安い高いは第一義にしない方が賢明です。特命工事のメリットはスタート時点から大掴みの工事費を確認しながら計画を進められることです。事業主の要望事項をそのまま積算していくと、現実とは乖離した工事金額になってしまう危険性があるのです。そうなってしまうと、計画をゼロからスタートしなおさないといけないケースも出てきて、コンサル料のみ高くなる可能性もあるのです。
現在進行中のあるマンションの改修工事ではエントランス廻りその他の細かい内容が多いため、プレゼン能力があって工事費を低く提案する能力のある施工会社を推薦し、了解していただいて計画を進めています。最初に私が組合の要望事項を聞き、大項目をまとめて特命の施工会社に概算を積算してもらい、管理組合に総金額を確認していただいた上で詳細設計に進んでいます。本来は設計業務はコンサルの仕事ですが、本業として設計するとそれなりの設計料が発生しますが、施工会社に改修内容のプレゼンを依頼すれば、設計費用の節約になります。また施工会社が詳細を提案する場合は工事費用を把握した上での提案となるので工事費がオーバーする心配がありません。常に工事費がリンクしてくるので組合側の決断も早くできます。
もちろん、こういったやりかたをするためにはクライアントとコンサルの強い信頼関係が必要となります。同時にコンサルとしては透明度の高いコンサル費用の計算根拠をクライアントに提示する必要があるのは当然です。
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