防水の保証期間

建物の中で、防水工事は建設当初より保障期間が設定されている部分です。一般的には10年が標準といえますが、防水の種類によっても違いはあり、アスファルト防水等の旧来からある防水方法で10年。アスファルト以外でも、ウレタン塗膜防水の緩衝工法で10年の保証がつきますが、ウレタン塗膜防水の密着工法では保証期間は5年となります。

ところで、この保障期間ですが、本当はどういった意味合いを持つものなのでしょうか。10年間しか機能を保持し得ないものに対して、メーカーと施工業者が10年間の保証をつけるということは考えにくく、立場を変えて考えれば、10年の保証をつけるということは、15年や17年程度は問題ないという前提があるものと考えるのが妥当です。もともと、本防水と言われたアスファルト防水は30年程度は性能を保持する防水と考えられています。現実的に10年を過ぎた建物が全て、漏水が始まるものではなく、一般的には漏水事故のない建物もたくさんあります。

つまり、防水の保障期間には食品の賞味期限のような面もあり、おいしさは落ちてくるけれど、食べられないものばかりではないといったニュアンスがありますので、保証期間の10年を過ぎたからといって、慌てて防水の更新をする必要はありません。個々の事情にあった対策が重要といえます。

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